JOKER、それは大切な誰かを守るために生まれた意志の力 人の意識だけが存在できる現実と瓜2つの世界、電脳空間"ARCANA" 人々に理想の社会を提供するために生まれたその世界は、 その裏にある本当の目的を知る者達によるサイバーテロによって、 実用化を前に闇に葬られた。 アクセスする者に理想という名の夢を見せ、潜在意識に干渉し自由に書き換えるシステム。 それが"ARCANA"の実態だったのだ。 消失したかに思われた"ARCANA"は、不完全ながらもネットワークに存在し続け それを利用した犯罪が後を絶たなかった。 その"ARCANA"を監視する、国家情報防衛局内の秘密組織"AST" 組織のエージェントになるには一つの条件があった。 何者にも書き換えることのできない強い精神の持ち主、 精神の最後の防御壁とも呼べる"切り札=JOKER"を持っていること。 その適性を満たし、民間の中から選ばれた7人のエージェント達は 訓練と調査に明け暮れる日々を過ごしていた。 彼らはまだ知らなかった。 一人の女性の来日と、一人の男の登場によって幕を開ける、新たなる戦いが始まることを。